2024.03.25
2024.03.22
ランドセルの選び方|後悔しないためのポイントをプロが解説
ランドセル選びで後悔する失敗例
ランドセル選びで失敗を避けるには、ネット上の情報だけに頼るのではなく、実物を見に行ったり店員さんに相談したりして、総合的に判断することが大切です。ランドセル選びは慎重に時間をかけて検討し、後悔のないように決めましょう。
よくある失敗① 情報が多すぎて選べない
ランドセル選びでは、数十社ものメーカーがあり、各社百種類以上のランドセルを販売しているため、どれを選べば良いのか分からなくなってしまうことがあります。そんな時は、まず実際に気になるお店等に行って店員さんから説明を聞いてみることをおすすめします。ランドセル全般の話を聞くことでいろいろな疑問点が整理できるかもしれません。また、来店が難しいようでしたら、有名ブランドや大手メーカーの人気商品からチェックしてみるのもいいでしょう。デザイン性だけでなく、重さやサイズ、特長にも注目して、多くの人に支持されている商品を選べば失敗の可能性は低くなります。1つのお店だけにこだわらず、幅広い選択肢を検討することも重要です。
よくある失敗② デザインの好みだけで選んで後悔する
子どもの希望を尊重することは大切ですが、子どものデザインの好みだけで購入することはおすすめできません。ランドセルのサイズ、背負いやすさ等の機能面も含めて検討することが重要です。デザインについても、子どもの意見を聞きつつも、6年生まで長く使えるデザインを選ぶことも大切です。
よくある失敗③ 購入時期を逃して人気商品が完売してしまう
人気商品、特に工房系ブランドは生産数が少ないため、売り切れるのが早い傾向にあります。少子化の影響でメーカー各社の生産数は大きく増えていないので、人気カラーは完売する可能性は高いです。これを避けるには、2〜3月の春休み頃から検討を始め、早めに予約・購入することが大切です。
その他の失敗例
- 子どもの体格に合わない重さやフィット感(背負いやすさ)がないものを選んでしまう
- A4フラットファイルが入るかどうか確認し忘れる
- 高学年になると使いにくくなる派手なデザインやキャラクターものを選ぶ
- 軽さだけを重視して耐久性の低いものを買ってしまう
ランドセル選びで後悔しないためのポイント
予算設定
ランドセルの価格は、工房系で5万円〜8万円、専門メーカー系で3万円~8万円ほどが相場です。高価格帯のランドセルが本当に必要かどうか、子どもとよく話し合いましょう。ランドセルは子どもの大切な入学準備アイテムですが、家庭の予算に合わせて無理のない選択をすることが大切です。
見た目のデザインだけで選ばない
子どもの好みを尊重しつつも、6年間使用することを考えて、自己主張しすぎないデザインを選ぶのがおすすめです。派手なデザインやキャラクターものは、低学年の間は喜ばれても、高学年になると恥ずかしく感じる可能性があります。飽きのこないデザインを選びましょう。
軽さよりも背負いやすさに注目する
ランドセル自体の重さは、メーカー間で違っても100~300g程度の差です。それよりも重要なのは、子どもの体型に合ったフィットする背負いやすいランドセルを選ぶことです。100~200g程度の重さの違いなら、背負いやすさでカバーできると言ってもいいでしょう。
耐久性(丈夫さ)をチェック
極端に軽いランドセルは、耐久性や安全性が損なわれる可能性があります。特に縫製部分のバラつきがないかをチェックしましょう。ランドセルは6年間毎日使うものなので、しっかりとした作りであることが大切です。
フィット感を確認 肩ベルトと肩、背中と背当てがフィットしているか、背負って違和感や痛みがないかを確認することが大切です。体にフィットしていないと、姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛の原因になります。店頭で実際に背負って、フィット感を確かめましょう。
容量(サイズ)はA4フラットファイル対応を
教科書だけでなく、プリントファイルやタブレットの持ち帰りが増えている昨今、A4フラットファイル対応のランドセルを選ぶのがおすすめです。荷物が多くても楽に収納できる大きさがあると便利です。
アフターサポートの充実度をチェック
入学後に、ランドセルが破損したり、故障したりすることがあります。修理や交換など、購入後のアフターサポートがしっかりしている販売店を選びましょう。メーカー保証は必ず確認し、6年間保証があるところがおすすめです。
素材の特性を理解する
ランドセルの素材は、主に人工皮革と牛革の2種類があります。人工皮革は軽量でカラーバリエーションが豊富という特徴があります。一方、牛革は耐久性と高級感が魅力ですが、人工皮革に比べて重くなります。それぞれの特性を理解した上で、子どもに合った素材を選びましょう。
安全面への配慮
通学路の安全対策として、防犯ブザーの取り付けやすさ、反射材の有無など、安全面にも配慮されたランドセルを選ぶことが大切です。暗い道でも光って目立つ反射材付きのランドセルは、子どもの安全を守ってくれます。
実物を見て確認する
カタログや画面上で見るのと、実際に手に取るのとでは、印象が大きく異なる場合があります。可能であれば、店頭で実物を見て、背負い心地やフィット感、重量などを直接確認することをおすすめします。オンラインで購入する場合は、サイズ交換や返品・交換保証があるところを選びましょう。
小学生の持ち物とランドセル選びのポイント
- PCやタブレットなど、昔にはなかった持ち物にも注意が必要です。学校からの指示に従って、必要なものを準備しましょう。
- 教科書は1冊平均150gほどの重さがあり、全教科を持ち帰ると重量はかなりのものになります。宿題に必要な教科書だけを持ち帰るなど、工夫が必要です。
- プリントファイルはA4サイズが主流なので、ランドセルもそうしたプリントを取りまとめるファイルが入る「A4フラットファイルサイズ」対応のものを選びましょう。
- 上履き、体操服、給食袋、水筒、お道具箱など、学校生活に必要なものが多数あります。どんなものを入れるのか、イメージしながらランドセル選びをすると良いでしょう。
ランドセル選びは、子どもにとって初めての大きな買い物です。子どもの意見を尊重しつつ、親の視点でも長期的な使用に耐えうるものを選ぶことが大切です。 デザインや色、素材、機能性など、さまざまな角度から検討し、実物を見て確認することをおすすめします。
ランドセルはいつ選べばいい?
ランドセルを購入するのに最適な時期は、お子さまが小学校入学の前年度の4月から8月頃です。
4月〜5月 | 新モデルが発表され、予約・販売が開始される時期。品揃えが豊富で選択肢が多いです。 |
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5月〜6月 | ランドセル購入のピーク。ゴールデンウィークに家族でランドセル選びをする人も多いです。 |
6月 | 人気モデルは先行予約が必要な場合もあります。希望のカラーや素材のランドセルを確実に手に入れるなら、早めの予約がおすすめです。 |
7月〜8月 | 多くの家庭が購入を済ませる時期。人気モデルは秋頃には売り切れる可能性があります。 |
春〜秋 | 早期購入割引や、アウトレット品の販売などでお得に購入できるチャンスがあります。 |
1月〜3月 | 在庫処分セールで安く購入できる可能性がありますが、欲しいモデルが手に入るかは運次第です。 |
近年はランドセルの購入時期が早まる傾向にありますが、遅くとも小学校入学前年の夏までには購入しておくのがおすすめです。
早めの購入のメリットとデメリット
メリット
- 人気モデルを確実に購入できる可能性が高い
- たくさんのランドセルを比較検討し、お気に入りを選べる
- 早期購入特典や割引を受けられる場合がある
- 子どもの小学校入学へのモチベーションを高められる
デメリット
- 入学までの期間が長いと、子どもの好みが変わる可能性がある
- 購入から入学まで、保管スペースが必要
- セールなどで安く購入できるチャンスを逃す可能性がある
希望のランドセルを確実に手に入れたいなら、4月〜5月の新モデル発表後から、遅くとも夏までには購入しておくのがおすすめです。ただし、早めの購入にはデメリットもあるので、それらを踏まえて検討することが大切です。
購入時期を決めるポイント
こだわりがある場合
- 人気モデルや限定品を狙うなら、3月〜4月の早い時期から行動を開始
- 実物を見て比較したい場合は、4月〜8月の展示会シーズンを狙う
予算重視の場合
- 9月〜12月は、早期割引が終了している可能性があるものの、人気モデルが売り切れる前に狙うのも一つの手
- 1月〜3月は、在庫処分セールで安く購入できるチャンスがある。ただし、選択肢は限られる
ゆっくり選びたい場合
- 4月〜8月の間に、複数の展示会や店舗を回って比較・検討
- ただし、人気モデルは早期に完売する可能性があるので、8月までには購入を決めるのが賢明
入学直前のサイズを重視する場合
- 1月〜3月に購入すれば、子どもの体格に合ったフィット感(背負いやすさ)のものを選べる
- ただし、選択肢が限られるので、あらかじめ妥協できるポイントを整理しておく
ランドセルの購入時期は、5月〜8月がピークです。この時期は、選択肢が豊富で、実物を見て比較できるメリットがあります。ただし、家庭の事情に合わせて、早めに動くか、時期をずらすかを検討しましょう。計画的に情報収集し、あらかじめ購入時期の目安を立てておくことが大切です。