宇野カバンの考える
「6年間の相棒になるランドセル」

シンプルで飽きのこないデザインであること
宇野カバンは「ランドセルは教科書を入れて学校へ通うためのもの、いわば教材の一部である」というランドセルの原点とも言える想いからあえてシンプルなデザインにこだわっています。
6年間ずっと使い続けられるスタンダードで上品なデザインを目指しています。

身体にやさしいつくりであること
お子さまが6年間、毎日使い続けるものだからこそ、身体にやさしいつくりであることを大切にしています。
背負うことで首や背中などどこかが痛くなってしまうようでは、登下校が辛いものになってしまいます。
特に、肩ベルトや背中面など身体に直接に接するような部分は、クッションを多くしたり、緩衝材を二重構造にしたりすることで、柔らかく身体を包み込むようなつくりになるようこだわった設計にしています。

受け継がれる丁寧で真摯なつくり
先々代、先代から受け継がれる「ものづくりには誠実・丁寧・真摯であれ」の教えのもと、100以上の細かな工程を一つひとつ丁寧に手作業で仕上げます。
ご入学からご卒業までの6年間の学校生活を安心・安全に使っていただけるつくりにこだわっています。
素材のこだわり Materials
宇野カバンのランドセルは厳選した3つの素材から、お好みに合わせて選んでいただけます。
どの素材のランドセルも、背中に当たる面はソフト牛革を使用しているため、いつでもムレにくく快適です。

牛革cowhide
天然素材ならではの美しい質感に重厚な品格をもつ牛革。
優れた耐久性と使い込むほどに風合いがよくなり味わいが増していきます。
表面には雨・傷にも強い特殊加工を施していますので、6年間安心です。

クラリーノ(人工皮革)clarino
クラリーノ(R)は、天然皮革の風合いを再現した人工皮革のなかでもトップクラスの素材です。軽くてキズが付きにくく撥水性、耐久性など総合的に優れています。
クラリーノ(R)の中でも軽くてしなやかで革の風合いによく似ているクラリーノ(R)・エフや傷に強く丈夫な特徴をもつクラリーノ(R)・レミニカ、クラリーノ(R)・タフロック(R)を採用しています。

コードバン(馬革)cordovan
コードバンとは、馬のお尻の部分をなめした最高級の天然皮革です。
繊維が緻密で美しい光沢をもち、耐衝撃性があるためキズがつきにくく、優れた強度があります。1頭からランドセルのふた1~2枚しか取れない貴重な革で、なめらかな手触りで特別な光沢感は「革のダイアモンド」とも呼ばれています。
背負いやすさの
こだわり
Commitment To Easy of Backpack
背負いやすさを一番に考え、肩に負担がかからないよう工夫しています。

背カン
背カンの厚みが少ないフラット型。
凹凸がないので、首に当たりにくく髪の毛も挟まりにくいです。また、シンプルな構造のため壊れにくいのも特長です。可動範囲は左右に微動、上下約180度可動しますので、高学年になってからも無理なく背負えます。

肩ベルト
裏側に使われているソフト牛革は表革よりも幅が広く、中にはクッションを入れて仕上げていて柔らかいため、お使いいただくうちにお子さまの肩に馴染みます。

背中面
表面は、通気性がよく吸湿性に優れたソフト牛革を使用しており、革製ソファーのようなやわらかな肌触りで、背中を優しく包みます。内部は緩衝材の二重構造にすることで、さらに背中をやさしく保護します。また体にフィットするUカットデザインが横ずれを防ぎます。
使いやすさへの
こだわり
Commitment To Usability
持ち運びに便利な持ち手や両ナスカン、
自動ロック式錠前など便利な機能を取り入れました。

A4フラットファイル対応
宇野カバンのランドセルは、全商品、A4フラットファイルがすっぽり入るワイドサイズです。教科書のサイズが大きくなったり教材が増えたりしている昨今の学校生活の実情に合わせて、ランドセルには教科書がすっぽり入ることはもちろん、プリントをはさむA4フラットファイルも入るよう設計しています。

大容量サイズ
(大マチ幅12cm)
当店では大マチ幅を約12cmとかなり大きく設計しているため、たくさんの教材や給食袋、体操服袋も入ります。特に低学年の間は、ランドセルの横に大きな物を掛けられての登下校は危険ですので、宇野カバンでは、なるべくランドセルの中に入れられることをおすすめしております。

前ポケット内のDカン
前ポケットの内側にはDカンを取り付けているため、大事な鍵等の紛失の心配がありません。

両ナスカン
簡単にひもの掛けはずしができるナスカンが左右両側についています。

自動ロック式錠前
開閉が簡単な自動ロック式錠前を採用しています。閉め忘れがなく安心です。
錠前の先端には樹脂カバーが付いているので、万が一、頭にあたっても安心です。

持ち手
持ち運びに便利な持ち手を装備していますので、ロッカーからの出し入れもスムーズです。
丈夫さへの
こだわり
Commitment To Strong

型崩れ防止
型くずれを防ぐため、大マチ上部・大マチの内部に特殊樹脂を入れ、強度を高めています。

スミ角補強
最も擦れやすい角部分は二重巻きで補強加工をしています。

二重縫製
負担のかかる肩ベルト・大マチ上部等は、二重縫製を採用しています。

アフターフォロー
お買い求めいただいたランドセルは、6年間無料修理の安心保証を承っています。
万一の際には、迅速・丁寧・万全に対応させていただきます。
簡易なものであれば、次の日までにお直しします。
安全機能の
こだわり
Commitment To Safety

防犯ブザー用フック
両肩ベルトに防犯ブザーをぶら下げられる三角フックがあり、利き手のほうにつけていただけます。

反射鋲・反射テープ
ランドセルのかぶせには反射鋲と反射テープを、左右の肩ベルトにも反射鋲を装備しています。
夕暮れ時や夜間の帰り道も安心です。
※一部、商品によってかぶせに反射鋲を装備していないランドセルもございます。
基本機能 Basic Features

サイズ
内寸横約23.5cm×高さ約31cm
外寸横約26cm×幅約20cm×高さ約35cm
大マチ幅約12cm 小マチ幅最大約4cm

撥水加工
本来、水に弱い牛革・コードバンにも撥水加工を施していますので、水をよくはじき雨の日も安心です。お手入れも簡単、さっと拭くだけです。

時間割ポケット
メッシュ素材の時間割ポケットを採用しています。
通気性がいいため湿気によるひび割れやカビの発生がなく、汚れがたまる心配もありません。

総内張り仕上げ
内側は、総内張り仕上げとなっていますので、擦り切れにくく高級感があります。

底板
脱着式の底板を取り付けていますので、お掃除も簡単です。
底の金具がむき出しになっていないため、教科書に金具が当たったりしません。
また、底板があることで内張りとの一体感もあります。
宇野カバンのランドセルへの3つの想いOur Three Minds For Making an Ideal Randsel

“ランドセルって誰のもの?”
お客様との対話から生まれる鞄
雨の日も風の日も、「行ってきます」「ただいま」と
毎日子どもたちの背中に乗るランドセル。
そう。当たり前ですがランドセルって、子どものものなんです。
では子どもにとって、"よいランドセル"とはどんなものか。
向き合い続けて60年以上、お客様の声を真摯に受け止め
毎年すこしずつ改良を重ねてきました。
「少しでも軽い牛革ランドセルがほしいのですが?」
独自の改良を重ねた結果、耐久性を損なうことなく
一般的な牛革ランドセルよりも軽いランドセルができました。
「お姉ちゃんのランドセルは、背中の部分が蒸れてしまって……」
人工皮革(クラリーノ)を使ったランドセルも、
背中に当たる部分は、肌触りのいいソフト牛革を使用することにこだわっています。
「荷物が多くても入れられるようにしてほしい」
横幅・マチ幅ともに大きいサイズで
A4フラットファイルや給食袋もすっぽり入れていただけます。
重さ、形、素材、色……
機能は加えながらもシンプルな上品さはそのままに。
さまざま声を聞き、試作を重ね、今の品質に仕上げました。
オーダーメイドのカバン作りからはじまった
「ご希望を形にする」というこだわり。
進化を続けながらもランドセルへの飽くなき探究は続きます。

毎日使うものだから
6年、その先までの丈夫さを
卒業と同時に、ランドセルの役目は終わります。
子どもたちとともに毎日過ごす6年間は想像以上に濃厚です。
時にはやさしい時間がゆるやかに流れ、
時には激しく厳しい時間が嵐のように過ぎ去ります。
そんな濃厚な時間をともに過ごすには、丈夫さ、強さが不可欠。
当店のランドセルは、6年間のその先までの耐久性を求めることで、
子どもたちの6年間にしっかり寄り添います。
特に負担のかかる部分は太い糸で手縫いをし、
100以上の細かな工程を
一つひとつ丁寧に手作業で仕上げています。
カバン職人が誇る熟練技「キザミ ※」もそのひとつ。
革を扇状にひだ寄せし、美しい角の形を保つには手仕事でしかできません。
職人の技の結晶により、丈夫なランドセルに仕上がっていきます。
※鞄の角の革を細かく均一に寄せて「ひだ」を作り、美しい扇形に整えること。「菊寄せ」とも。
こうして6年間大切に使っていただいたランドセルは、
味わい深く皺が刻まれ、愛着のある鞄となります。
たとえば卒業後には革小物として生まれ変わらせることもできます。
なかには、年のはなれたご兄弟に受け継がれ、
12年間ものあいだ現役だったランドセルもあるほどです。
一生モノの革製品として愛されるランドセルを目指しています。

道具、材料、工程
入念な準備こそが品質に繋がる
先々代の創業者は「段取り」「下ごしらえ」という言葉をよく使い、
「段取りが全て」と若い職人たちを育てました。
それは、作業の工程だけでなく、
素材選びから道具の手入れまで全てにおいてです。
機械での量産が進むなか、宇野カバンでは、
今でも包丁1本で裁断をすることもあります。
道具は職人の命。
体の一部ともいえる道具を手に、無駄のない工程を踏み
プロの仕事が生まれます。
いい仕事は、作り手の人柄も真摯さも映し出す。
それが「安心して背負えるランドセル」の品質となるのです。
宇野カバン創業者、
宇野小一のご紹介
創業者の宇野小一は、戦前から、カバン店に勤務する一般的なカバン職人でした。
戦時中は中島軍需工場に勤務し、これまでのカバン製作の経験を活かして、
現在のランドセルのモデルともいわれている「背のう」製造に従事します。
その後、1950年(昭和25年)に独立して現在の「宇野カバン工房」を設立、
個人や企業から依頼されたオーダーメイドカバンを作りはじめます。
昭和30年代前半からの全国的なランドセルの普及とともに、
地域の子どもたちへの想いや、軍需工場での「背のう」製造の思い出が重なり、
ランドセル作りを開始しました。
これまでに子どもたちへ届けた“手づくりランドセル”は、30,000点以上。
今は2代目宇野昌とともに3代目宇野路晴・幸晴が、創業当時から大切にしてきた
宇野カバンの「ものづくりへの想い」を伝え続けています。